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Reach For The Sky

ちょっと前からなんですが油絵を再開したりしてまして、今日は画材を買いに横浜界隈をウロウロしてきました。
梅雨の中休みと言うか、先日梅雨入りしたばかりですが、昨日今日と朝から清清しい一日でしたね。
お目当ての画材も買えたし、横浜界隈をブラブラできたので良い一日でした。

実は子供の頃にお絵かき教室に通っていまして、その時に油絵をチョコっと習った程度なので我流の極みなんですけどね。
デッサンは苦手と言うか、かなり下手なので、そういったデッサン力を必要とされるような絵は描きません。
模写とか出来る人ってホント尊敬しますね。

当時、私が通っていたお絵かき教室にはおばぁちゃん先生がいまして、そのおばぁちゃん先生が凄く優しかったのを覚えています。
私が変テコな絵を描いてもいつも褒めてくれたんですよね。
他の若い先生達からは、たぶん”変な子”って思われてたと思うんですけど、そのおばぁちゃん先生だけはいつも褒めてくれました。

ある夏の日の話なんですが、その日は「夏の思い出」をテーマに絵を描く事になったんです。
他の子達も夏休みに遊びに行った海や山などを描いてまして、私も海の絵を描いてました。

白い砂浜に青い海。
カモメが飛び交う晴れ渡った青空には入道雲がモクモクと描かれ、遠くの海にはヨットが行き交う・・・そんな普通の絵でした。
それを見た若い先生の一人が安心したような笑顔を浮かべながら私の頭を撫でて行きました。

でも、その笑顔は長続きしませんでした。

なぜなら、完成した絵にはサメに襲われる海水浴客が描かれていたからです。
それでもおばぁちゃん先生は褒めてくれました。
カモメが飛び交う青い空と、血で赤く染まった海との対比が素晴らしいと褒めてくれました。

私が夏休みに映画JAWSを観たのだと言うと、おばぁちゃん先生は納得してくれました。
私はおばぁちゃん先生にJAWSのDVDを貸してあげました。
怖がりのおばぁちゃん先生的には、たぶんものすごく迷惑な話だったかもしれませんが・・・

そんな事を思い出しながら横浜の街をブラブラした一日でした。

Jaws bite Spielberg
– 若き日のスピルバーグ – JAWSは私に最も影響を与えた映画のひとつ –

さて、先日のGerdさんの予告どおり烈風がバージョンアップしたとの事で早速DL&インストール。
いやはや・・・もうなんと言ってよいやら、本当にありがとうございましたとしか言えないと言うか、ありきたりな言葉しか言えない自分がでホントに歯がゆい。
それにしてもクリエイター系シマー達の団結力と、このこだわりは素晴らしい。

IL-2やLOMACの場合はMODと呼ばれてますが、私が最初に遊んだMSFSの場合だとADDONと呼ばれてました。
呼び方は違いますけど内容的には同じです。
機体モデルやリペイントデータとかですね。
MSFSの場合だとSceneryと呼ばれる風景や建物なども人気で、文字通り世界中の”場所”が無料で公開されています。
IL-2で言うところのMAPですね。

有料のものもあるんですけど、私はなぜか無料な方が好きでした。
作者の”想い”みたいなものが詰まってる感じがするので。
手弁当で作ってる感じが伝わってくるのが良いのと、上の烈風のように皆で改良してより良いものを目指していく感じが好きだったんですよね。

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– 妄想全開の343空所属の烈風 – 隣には随伴の紫電改 –

菅野大尉が瑞鶴で離着艦テストをしている様子。
隣の紫電改の操縦桿を握るのは343空飛行長の志賀少佐。
さすがの菅野大尉も飛行甲板の狭さに驚いたかもしれない。
随伴機の志賀少佐は古巣の空母に戻って来て意気軒昂。
久しぶりの里帰りに鼻歌交じりでエンジン始動の合図を送る。

な~んて勝手な妄想全開で遊べるのもMOD=Modifyできる自由があるからなんですよね。

今回施された改良で翼の折りたたみが可能になった。
元々艦上機ですからね。
この妄想のように空母と搭乗員さえいれば機動部隊に配備されていたのかもしれない。

画像4
– 試作機カラーの紫電改と烈風 – 私は試作機とか好きなんですよね –

試作機って人のぬくもりと言うか、作り手の想いみたいなのが感じられて好きなんですよね。
量産型に比べると不恰好だったりするんだけど、またそこが良いんですよ。
試行錯誤を繰り返す感じとでも言えば良いのかな?
上手く説明できないけど、なぜか昔から試作機が好きなんですよね。
未完成・・・ってのに惹かれるのかも。

ところで烈風の試作機もこんな感じの色だったんですかね?
完成前に終戦を迎えた機体なので写真とかも少ないですし、実機も残ってないみたいですね。
アメリカに残ってるって噂があるらしいですがどうなんでしょうかね?

残ってたら是非見てみたいですね。

余談ですが、堀越二郎、奥宮正武(著)零戦と言う本がありまして、その中に烈風に関する記述があります。
それなんかを改めて読み返してみますと当時の苦労が垣間見れたりします。
印象的だったのは、烈風の設計に携わっていた頃の堀越さんは、零戦の設計に携わっていた頃の堀越さんとは別人だという事です。
96艦戦の成功による体の芯から湧き出る自信と、更に新しい技術へのアプローチに胸を躍らせながら線図を引いた”あの頃”とは違っていた事がこの本から読み取れます。

度重なる零戦の改造作業と、雷電の振動問題等、堀越さんを忙殺する作業は数多く、神経をすり減らしながらの作業は困難の連続だったと思います。

画像6
– さしたるタービンの効果なし – 高度1万メートルで排気タービンの試験をする烈風改 –

※遊びでタービン付けただけなので、良い子のみんなはあんまり見ないようにね。

 
仕事をする上でモチベーションって大事ですよね。
でも、あの頃の堀越さんにはそれが無かったように感じられました。
軍からの度重なる零戦の改造指示にはじまり、自分から提案した金星エンジンへの換装を一度は拒否され、「格闘戦は重視しなくて良い」と言われて設計した雷電を「空戦性能が低い」と酷評され、格闘性能では零戦と同等と言いながらも初期型の零戦より時速100キロも優速な戦闘機を作れと言われたってね・・・

優秀な人に仕事が集中してしまうオーバーワークって、今の日本にも当てはまりますよね。

一言で言えば人材不足なんですが、いくら天才とは言え無限に湧く魔法のツボの如くアイデアは湧いてきませんからね。

例えは変かもしれませんが、あの天才バッターイチローだって4割も打てないわけですから。
残りの6割以上は三振かアウトになってる訳で、そう毎回毎回ヒットは打てませんよ。
堀越さんだって96艦戦、零戦と文字通りヒットを飛ばした訳ですが、その後の雷電や烈風はどうだったか・・・

ただ、これは堀越さんだけの問題ではないですよね。
むしろ、発注者側の軍部に問題があったと思います。
コンセプトを絞りきれてない訳ですから・・・

もっと基本的な事を言ってしまえば、当時の日本には戦争を戦いながら新兵器を開発する力は無かったと言う事だと思います。

画像3
– 翔べ烈風 –

柳田邦男(著)零式戦闘機のまえがきにも堀越さんの苦労が垣間見えます。
日中戦争はいざ知らず、アメリカを相手に戦った太平洋での戦いでは常に敵に比べて2割以上低い馬力のエンジンしか選ぶ事が出来なかった設計技師の苦悩が感じられます。
更に言えば、そのエンジンさえ大戦末期では未完成の状況で機体を設計しなくてはならず、ようやく完成を見たエンジンも終戦間際の物資が枯渇し始めた劣悪な状況では予定した出力すら満足に出せず・・・
状況的に言えば八方塞な中、出口を求めて暗中模索の作業が終戦まで続いたわけですよね。
こんな状況でモチベーションを維持するのは大変だったと思います。

8月15日の空は堀越さんにはどのように見えたのでしょうか。
私の祖母は東京でその日を迎えたそうです。
「空が物凄く青くて、どこまでも高かった」と言っていました。

これは実際の天気も良かったそうですが、むしろ精神的なものが大きく作用したものだと思われます。
それまでは安心して空を眺める事も出来なかったでしょうしね。
それに、子供ですから敗戦の重みを理解できなかったと言う事もあったと思います。

敗戦の夏

休日は実家へ帰ってました。
明日から出張なんですが、母にその事を話たら「お土産買ってきてね」と、まるで子供のような事を言われてしまった。
ちょっと今回はスケジュールがタイトなのでどうなる事やら。
買い物できたら良いのですけどね。
木曜日の夜に帰ってきます。

さて、7月とは思えないほどの肌寒さですが皆さんは如何お過ごしでしょうか。
私の周りの人の中には風邪気味の人もいたりして、涼しいのは嬉しいけどちょっと寒すぎですよね。
来週には暑くなるそうなので、それはそれで嫌なんですが(´д`)

で、いよいよ夏本番の8月がやって来ます。
当たり前の事ですが 8月15日もやって来る・・・と言う事で、普段は過去の戦争の事など忘れていても良いけど、せめて8月くらいは思い出そうよって言ってみる。

んで、先ほど外付けHDDの中にあるいらないファイルなんかを削除してたら昔作ったビデオのTrackファイルが出て来たんですよ。
で、削除する前に開いてみたら当時の事を思い出してみたり・・・
実は前に一度このblogでも「未公開のビデオをアップしようかな」とか何とか言ってたと思うんですが、その時に候補に挙がったビデオのTrackだったんですよね。
2年位前に製作したものなんですが、今までずっと内輪のみでの公開で一般向けには非公開だったものです。
知り合いの人からのリクエストに応えたものなのですが、ちょっと”RABAUL”と内容が被ると言うか・・・作った時期が近いので似てるんですよね。

で、その後もファイルの整理していたら、今度は当時作りかけだったこのビデオの予告編が出てきまして、それを見て一人懐かしんでいたら上に書いた「8月くらいは戦争の事を思い出そうよ」って感じの想いが心中を過ぎりまして、そんな事を悶々と考えながら未完成の予告編を完成させてみました。

と言う事で、長い前フリでしたが予告編をペタリ。


– 「予告編なんかより本編見せろよ」なんて声も聞こえそうですが┐(゚~゚)┌ –

約2年間もHDDの肥やしと化しておりましたが、さすがはデジタルデータですね腐ってませんでしたのでサクサクっと小一時間ほどで仕上げてみました。
本編は帰ってきてからアップしようかと思っています。

アディオース(・ω・)ノ

人は見かけによらぬもの

昨夜は久々にクラブで飲んでた。
踊らずに、ただひたすら音楽を浴びながら朝まで友人達としゃべってた。
最近、お茶がマイブームなのだと友人の一人が言った。
ケミカルの”Swoon”が大音響で流れる店内で、両肩から背中にかけてタトゥーを入れた男が「お茶を飲むのがマイブーム」と叫んでいる姿はあまりにもおかしかった。

彼は身長が180センチ以上で、かなりのマッチョだ。
愛車はガンメタのシボレー・アストロ。
以前に六本木通りで拾ってもらった事があるのですが、その時は思わず他人のフリをしそうになったのはナイショ(゚ε゚)
ハッキリ言ってガラが悪い。
出会った時は極悪レスラーかと思った。

でも優しいんだよなぁ。
人は見かけによらないのだ。

おかげで10時頃まで寝てしまった。
宅急便の人に起こされなければ昼過ぎまで寝ていたかも。

仕事に関する書籍を中心に10数冊と、CDを数枚買った。
書店を定点観測する為に週一ペースで通っていますが、余程すぐに欲しい本以外はアマゾンで買います。
理由は単純に綺麗だから。
気になる本は携帯で激写して、家に帰ってから注文と言うパターン。
もちろん、今回のように欲しい本が溜まってからのまとめ買いが基本。


零戦撃墜王 空戦八年の記録 – 岩本 徹三 (著)

前々から気になっていた岩本さんの著作。
ビデオ”RABAUL”を作る前に読め!って話ですが┐(゚~゚)┌
まぁ・・・後学の意味も込めて読んでみようかと思っています。


紫電改入門 最強戦闘機徹底研究 – 碇 義朗 (著)

紫電改について知りたかったので買って見ました。
”紫電改入門”と言う、如何にも初心者を対象としたような本のタイトルに惹かれました。
本当は343空について書かれている”源田の剣”が読んで見たいのですが、既に絶版でプレミア価格とか何とか・・・


– 菅野デストロイヤーと呼ばれた菅野大尉。この笑顔からは想像も出来ない –

この菅野大尉と言う人は中々絵になる人と言うか、話題に事欠かないと言いますか、顔も二枚目ですし、生まれながらの主役と言った感じでしょうか。
他にも343空には名パイロットならぬ”名優”が揃っていたような気がします。
もっとも、その多くは終戦までの間に亡くなってしまったわけですが・・・


– 在りし日の菅野 直大尉の乗機 343-A-15 –

いずれ機会があれば、この343空を中心とした紫電改のビデオを作ってみたいと思っています。