2013年 2月 15日 の記事

ACEをねらえ!

私の知り合いが内定を勝ち取った。
この不況の中で自分が進みたい方向へ進むことは中々難しい。
ましてや、第一志望から内定を貰ったのだから本当に素晴らしい。

何かを得るには何かを犠牲にしなければならない。
残念ながら世の中とはそう言うものであり、努力さえすれば必ず報われると言う生易しい世界でも無いのだ。
遊びたいのを我慢してよく頑張ったね。

だからこそ!自分を信じて努力し続けた者だけが立つ事を許される場所がこの世界にはあるのだと思う。
あなたはその場所に立つ事を許されたのだ。
のんさんおめでとう!

さて、仕込みから開放された私は夜な夜な飲み歩いてみたり。
明日はゆっくり出社なのでコレを書いている。
今夜もチョコっとほろ酔いだぁ~

ACE_COMBAT
– 初代ACE COMBAT – 1995年6月30日発売 –

日本のゲームと言えばキモヲタ御用達のギャルゲーか、アホを虜にするソーシャルゲームなイメージがありますが、20年くらい前は比較的まともなゲームを作っていたようだ。
カラーリングがファンキーではあるものの、ちゃんと飛行機の形をしているし、妙なキャラクターとか描かれていないのは好感が持てる。
シリーズ累計1236.6万本との事で否が応にも期待が高まる。
と言う事で、知り合いから「ACE COMBATのPC版が出たよ~」とメールを頂いたので、早速ゲットと言いたいところだけどすったもんだがあったのはナイショ。
おま国の洗礼を受けつつも知り合いのアドバイスもあり何とか購入&インストール。
それにしも・・・私がだいぶ前にこのblogで「エースコンバットでもやってみるか~」と書いたのを覚えていてくれたあんたはエライ!
ついでにもう一本ゲームを買ったのだが、それはまた今度と言う事で早速ACE COMBAT ASSAULT HORIZONをやってみるよ!

ACAH_title
– タイトルは渋いけど、内容はガキ –

と、勢い良く始めてみたものの・・・なんでしょうかねこのガッカリ感。
絵はキレイだけど飛んでる感じが全然しない。
見えないレールの上を・・・と言う感じでもない。
紐で結ばれた飛行機の紐を引っ張って飛ばしてる感じ・・・ってわかんないか。
そもそも※ロールが出来ないって時点で飛行機の機動じゃないっしょ。
顔は良いが頭の中が空っぽのチャラ男と言った感じ。
それも整形しまくりって感じで、何度も見てるとアラが見えてくると言った具合。
派手なエフェクトと派手な動きでごまかしてはいるもののダンスの基本ができていないジャ〇ーズのショーを見ているような感じ。
ま、所詮は漫画の国のゲームと言ったところだろうか。
※操作方法を変更するとロールもうてる様になります。

ACAH_1
– チュートリアル中の私 – こんな感じで一々画面が止まって説明が入る –

日本のゲームにありがちなプリレンダーのCGアニメがあるのかと思ったら無し。
いきなりゲームが始まったけど、チュートリアルがしっかりしてるので操作にはすぐになれた。
ただし!何かやる度に画面が止まって操作の説明があるんだけど、ちょっと親切すぎと言うかなんと言うか。
コンシューマー向けゲームってこんな感じなんですかね?
LOMACとかIL-2とかって、↑に比べるとかなり不親切なので、それに慣れてしまっている私からするとかなり過保護な感じも否めない。
まぁ、LOMAC並に不親切だとAmazonとかのレビューでゲームオタクからクソゲー認定されちゃいそうなんでこのくらいやっておかないと駄目なのかもしれないが・・・

肝心のフライトモデルに関しては軽い感じ。
まるで重力が存在しないかのように飛び回る。
要するに素人さん向けという事なんだろうと思う。
地上に衝突し辛くするモードなんかも用意されていて至れり尽くせりと言った感じ。
ゆとりゲーマー世代向けって事なのかな。
最近ではクリアしてなくても”したことにして”次のステージ進めるゲームもあるらしい。
ある意味怖い世の中だと思う。

ACAH_3
– ドッグファイトモード – このモードにしないと撃墜できない敵もいるのだ –

ちょっと遊んでみて思うのは、まさに今の日本を象徴してるかのようなゲームだと思う。
非常にインスタントな内容で、それでいて見た目だけは良い。
アニメの世界とでも言えば良いのか、オタクの脳内にのみ存在する極めて都合の良い世界が目の前に広がっているのだ。
まるで魔法の絨毯のように重力を無視したかのようなマニューバは、まさに”魔ニューバ”って感じ。
それに、無限に湧き出す魔法の壺のごとく発射可能なミサイルもしかり・・・
ワラワラと襲ってくる大量の敵もしかり・・・

頭を使った駆け引きなども皆無で、すべてはタイミング良くボタンを押すことだけが求められるゲーム性は退屈極まりない。
ボタンを押せば餌がもらえると言うサルの実験用機械を髣髴とさせる作業感は半端無い。
個人的には敵が多すぎで、正直言って苦痛だった。

ACAH_2
– 意外とローポリなF-22 – 色味も含めて”どこかで見たような”感が凄い –

LOMACなどに比べると確かにグラフィックは綺麗だが、よくよく見るとかなりローポリなのは否めない。
動きの激しさと、派手なエフェクトで誤魔化しているとも言える。
例えは悪いが脳みそ空っぽのチャラ男風の見た目とも言えなくも無い。
こんなものやるくらいならLOMACやった方が良いと思う。
FALCON4.0のユーザーからすればLOMACもカジュアル系らしいけど、少なくとも飛行機はちゃんと重力の下を飛んでいるし、大気のある惑星の中を飛んでいる事がわかる。
AI相手だって駆け引きもある。
残念ながらACE COMBATにはそれが無い。

ACAH_4
– 我らがJASDFのF-15J – これは戦競機ですよね?

バンダイナムコと言えばゲームメーカーとしては我が国を代表する大手なのでちょっとは期待していたものの、かなり裏切られた感があって残念だ。
LOMACやil-2が、ほぼ手弁当に近い状態で開発された事を鑑みるに、売れる為の要素を世界中のゲームからかき集め、それにプラスして歴代ACE COMBATのブランド力に頼ったであろうナムコの開発陣は対極的な存在だと言える。
だからなのだろうが、ゲームそのものも全く真逆な立ち位置にあっていろんな事を考えさせられてしまった。
たぶんこのゲームを作った人は、あまり飛行機が好きではないのかもしれない。
少なくともOleg MaddoxやEagle Dynamicsのメンバーのような人々ではないようだ。

なぜなら、このゲームの中に存在する飛行機達は、全く持って空を飛んでいるように感じられないからだ。

ACAH_5
– ヘリも操縦できます –

まだ3面までしか進んでないけど、もうカンベンな勢いは否めない。
もちろん人気シリーズなのでファンも多い事だろう。
だが、残念ながら私にとってはクソゲーと言わざるを得ない。

もう少し飛行機らしい動きと、自由が欲しいと思ってみたり。

良い所は、気軽にパイロット気分を味わえる所かな。
なーんもメンドクサイ事憶えなくともドンパチに集中できる脳筋系反射神経型飛行機ゲームって感じ。
そう言うのが好きな人にはお勧めです。

狙いを定めてボタンを押すだけの簡単なお仕事(・∀・)