2013年 2月 9日 の記事

赤ちゃんよ永遠に

中国のフリゲート艦が日本の海上自衛隊に対して射撃管制用のレーダーを照射したそうだ。
このblog的に言えばLock On Modern Navy Combat 略してLOMNC・・・ロムンクとでも読めば良いのだろうか。
なんてくだらない事を考えながら会社のそばのカフェでコーヒーを飲みながら本を読んでいたら、隣の席にいた若いリーマンがレーダーとレーザーを勘違いしててワロタ\(^o^)/

リーマンA「ってもあれだろ?サッカーの試合とかでやってる嫌がらせと同じじゃん」
リーマンB「ああ、あれか・・・んなら大したことなくね?騒ぎすぎだろ」

※この手の馬鹿は放って置くとして、東シナ海が非常にキナ臭い状況にあるのは確かなようだ。
それに、以前から中国は2008年の北京オリンピックと2010年の上海万博が終わった後に軍事行動を起こすと言われてので、個人的には何を今更な感じは否めないのも事実。
沖縄を取りに来るとかなんとか、そんな事を言ってた人がいた事をご記憶の方も多いのではないだろうか?

※この手の馬鹿とは無知な事を言っているのではない。
 短絡的に結論を出す思慮の浅い思考の事でございます。

ゆうだち
– レーダーでロックオンされた護衛艦ゆうだち – ひどく熱かった日の夕だ~ち♪ –

そういう意味からすれば着実に”ある一点へ向けて”中国が進んでいる事は明白だし、相変わらず平和ボケ民族の日本人は黒船ならぬアカ船が来航しないと目が覚めないのだろう。
私は度々自衛隊の交戦権についてこのblogでも触れてきた。
現行法では、敵を目の前にして「自衛官は六法全書を片手に戦わなければならない」とまで揶揄されるほど何も出来ない。
良くまぁこんな状態でイラクへ行けだの尖閣守れだの言えたもんだ。

そう考えると、70年前に若者に爆弾を抱えさせて敵艦に突っ込めと命じた頃から全くもって進歩していない。
面倒な事はすべて現場の兵士に押し付けてしまい、個々人の頑張りでなんとかしろと言う極めてご都合主義的な人間でこの国は満ち満ちているのだ。
まぁ・・・右も左もお花畑な漫画の国の人だから仕方がないのかもしれないが。

beijing
– 北京在住の友人に聞いたらかなり酷いらしいが平気な人もいるらしい –

さて、その平和ボケした憎っき日本鬼子にレーダー浴びせてご満悦な中国人ですが、連日の報道にあるように汚染されたスモッグによる健康被害が深刻なようだ。
ナショナリズムに躍らされている陰で、自らの寿命が縮まろうが健康を害そうが反日さえしていればハッピーと言う実に幸せ回路がフル回転なのが笑えます。
こう言うのを見ていると間抜けな連中だなぁと思うんだけど自業自得なんだから仕方が無い。
そうは言っても、西日本を中心に日本へも有害物質が流れて来ているのも事実なので、本当にいい加減にしてほしいと思うのは私だけではないはずだ。
それにしても凄い写真だよね・・・こんなのを目の当たりにしたら私は政府を訴えるけど、反日ロボットと化した人民ロボ達にはそれが出来ないらしい。

アシモフのロボット三原則みたいな感じかなぁ。
中共には逆らいません!みたいなね。

prc
– どこのBlade Runnerだよって感じ – ある意味サイバーな中国の町並み –

それにしてもネットなどで北京の様子を見てみるととても人間の住むところではないよね。
まぁ・・・私も何度か北京やら上海やら行った事があるけど、昔からねぇあんまりキレイな空気ではないですよね。
今回騒ぎになる前から街を歩けば変な臭いがするし、私は喉とか目が弱いので結構酷い目に有った思い出しかない。
でも、今回の写真なんかを見てみると、あの時の空の色とは明らかに違うので本当に深刻な状況なんだと思う。
実は今回のこの報道を見て私はある映画を思い出してみたり・・・


– ZERO POPULATION GROWTH – 邦題 赤ちゃんよ永遠に –

子供の頃に見た映画の中でも印象的な映画の一つ。

人口を抑制する為に子供を生んではいけないと言う未来のお話。
もし、それに違反したら死が待っている。
その代わりにと言う事で、夫婦にはロボット赤ちゃんが渡されるんだけど可愛くないんだなコレが。
そのせいかナイショで子供を生む人が後を絶たず、それを市民が見つけようものなら子供を生めない嫉みなどもあって「赤ちゃんを殺せ!」なんて騒ぎ出して公開処刑されてしまう。
酷い大気汚染によって外出時はマスクならぬ防毒マスクを装備しないと息ができないほどで、視界も悪くて見ているだけでも息苦しい感じ。
防毒マスクを外せるのは屋内だけで、家の中を見てみると皆そこそこ良い暮らしが出来ているけどなんにも楽しみが無い。
ま、SFですから・・・と言ってしまえばアレなんですが、今の中国を見ているとこの映画の世界に非常に似ているなんて言ったら言いすぎかな?

zpg2
– ロボット赤ちゃん – この映画を見たからなのか私は人形嫌いになった –

この映画は1972年の公開なんですけど、この当時のアメリカは深刻な大気汚染が問題になっていたんですよね。
1960年代に大気浄化法と言う法律がアメリカで施行されたのですが、その10年後には主に自動車の排気ガス規制などを強めた通称マスキー法と言う法律が施行されました。
もちろん排ガス以外にも大気汚染の原因と言うか、そういう物に対するネガティブマインドの原因は他にも有って、例えば冷戦時代の核実験などによる放射性降下物・・・いわゆるFALLOUTと呼ばれる物への恐怖や、そのものズバリ核戦争への恐れなどの社会情勢が背景にあってこの映画が製作されたと言うことなんだと思います。
因みに上に書いたマスキー法と言うのはアメリカの上院議員エドマンド・マスキーが提唱した事からこの名前で呼ばれています。
アメリカと言うのは議員が立法するとその法律の名前に議員の名前が通称として付けられたりするので、有権者からしてみれば「今までその人が何をやってきたのか」がハッキリわかるという利点があります。
逆に言うと、利害関係が対立する業界団体からの支持は望めなくなると言う諸刃の剣でもあるわけですが、選択する材料を抽象的な文言だけでアピールする日本の政治家とは違って、過去に何をしたのかが明確に示されるこのやり方は選ぶ側からすれば分かりやすくて良いと思います。

zpg12
– 監視された社会と大気汚染に覆われた街 – 北京の景色と言われても信じてしまう –

翻って我が国の民主党は議員立法そのものを禁止してましたので・・・「お前らは党幹部の言う事だけを聞いていれば良いんだ!勝手に議員立法なんてするんじゃねぇよ!」と言うのが民主党さんの考えらしいですが・・・って、どこの中共だよ┐(゚~゚)┌

話がそれた。

因みにこのマスキー法と言う、当時世界中の自動車メーカーから不可能とまで言われた排ガス規制を最初にクリアしたのは日本のホンダです。
脱線しまくりなのでこの話題はここまでにしますが興味のある方はCVCCでググれカス。

日本の映画もそうですが、アメリカの映画は特に世相を反映した作品が多く、製作者側は映画を単なる娯楽とは考えていません。
もちろん創作物ですから、そこには何らかの演出と言うバイアスが掛かっているのは否めませんが、それを分かった上でそのバイアスを見極めるだけの知識を視聴者が持つ事が出来れば映画という物はその時代の世相を垣間見れる優れた媒体でもある訳です。

そういう観点から考えれば、この映画のようなものが今の中国で作られる事が望ましいと思うのです。
逆に言えば、こう言う映画を作る事ができない社会と言うのは大変稚拙であると言わざるを得ないと思います。

Zgas
– 公開処刑の様子 – 防毒マスクをしながら次代を担うはずの赤ちゃんを「殺せ」と叫ぶ民衆 –

原題は”ZERO POPULATION GROWTH”日本語に訳すと人口ゼロ成長ってこと。
そのものズバリなんだけど、映画のタイトルとしてみるといろんな意味が含まれてると思います。
製作者はかなり考えたうえでこのタイトルを付けていると思います。
翻って邦題の方は”赤ちゃんよ永遠に”って事で、製作者側と日本の配給会社側の思惑と言うか、より叙情的な感覚に訴えようとしているのが日本の配給会社だと思います。
日本人ってお涙頂戴に弱いと言うか・・・物事の本質を見極めようとするまでに遠回りするんですよね。
日本人の良いところでもあり欠点でもあるんですよね。
タイトル一つ取ってみても国民性の違いがあって面白いと思います。

prc2
– ”毒霧”の都Beijing – これでも民主化しようとしない愛国馬鹿の人民ロボ達 –

まぁ、体だけ大きくなっても頭と心がそれに伴わなず、目に入ったものは片っ端から食い荒らし、タバコは吸うは酒飲んで暴れるは、しまいには「俺の物は俺の物。お前の物も俺の物」なんて事を言だして銃口を他人に向けるような赤ちゃんがいたら誰も可愛いとは思わないでしょうね。

永遠に”アカ”ちゃんでいられる訳はないので、そろそろ大人の階段を上りはじめて貰いたいものです。