2011年 6月 26日 の記事

( ´・.・`)

どうやら口内炎が出来た模様。

昔から疲労が溜まって来ると出来るので、私にとってはある種のバロメーターだったりする。
やっぱり主張先で遊び回っていたのがいけなかったのかな。
痛いし沁みるし、なんだか体全体がだるい感じ。

と言う事で、口内炎の痛みに耐えながらも仕込みを再開したいと思います。

さて、大空のサムライといえば、坂井三郎さんの代表作にして出世作だったりする。
故に「あいつばかり有名になりやがって!」と僻みにも似た声も有ったとかか無かったとか。
ゴーストライター(光人社の社長さん)が書いたとか、酷いのになると嘘吐き呼ばわりするアホもいたりする。

ご本人も認めていますが、若干の誇張があるのも事実だそうです。
そりゃそうでしょう・・・別に歴史書を書いてる訳じゃないんだから。
大体ね、実際に当時の戦闘を体験した人に対して「嘘吐き」ってのは発言としてどうなんでしょうかね?

幼稚な正義感とでも言えば良いのかな?

戦争経験はおろか、ろくな社会経験もなく、ただPCの前で虚勢を張ることしかできない輩が、アニメだかゲームだかの影響から、かつての大戦を生き抜いた兵士を興味本位で検索し、出所不明の与太話に一喜一憂する。
薄っぺらい好奇心から来る自称”真実の探求”とやらは、ある意味パパラッチやゴシップ好きのバカと同じレベルに過ぎない。
Yahoo!知恵遅れや2chまとめサイトを巡回してるタイプに多い印象。

それに、自分が知っている事実、または自分が聞いた事実以外は”嘘”と切り捨ててしまう偏狭な人間とは関わりたくないものですな┐(゚~゚)┌
更に言えば、妬みや僻みと言った感情ほど醜いものは無い。

私の場合なんかは、「多少のフィクションも含まれているだろう」と思いながら読んでたので素直に面白かったし、名も無き兵士と言うか、大空のサムライを読まなければ知り得なかったであろう兵士達の横顔を知ることができたので大変興味深く読ませて頂きました。

代表的なところで言えば、坂井三郎さんの二番機として有名になった本田敏秋二飛曹などで、仮に大空のサムライが世に出なければ知る事が出来なかったのではないだろうかと思うのです。

逆な意味で言えば、それら名も無き兵士として歴史の中に埋没してしまったであろう人々の事を著書に記す事で、坂井さんの中では戦友達への供養のような意味もあったのではないかとさえ思えてくるのだ。

そんな”名も無き兵士”の一人として私の中に印象深く残ったのが山口馨中尉です。
ポートモレスビー攻撃の帰途、エンジンに被弾し出力が上がらなくなった山口中尉は、オーエンスタンレー山脈を前に無念の自爆を決行してしまいます。

”綱でもあればそれを投げて、自分の飛行機で曳航してゆきたい”と、坂井さんは著書に記しており、何も出来ない自分に対する苛立ちと悔しさが溢れていて、私は読んでいて泣いてしまった事を憶えています。

今読み返して見てもウルっと来てしまいます(・_・。)グスン

と言う事で、毎度毎度少ない資料で塗ったのがこちら。


– 無念の山口中尉機 V-110 –

絶対だな?と、問われれば知りませんと答えるしかない。
なにせ”ニワカ”なもので┐(゚~゚)┌

一説には、胴体に巻かれた帯は”青”との記述も有る。
だが、Pacific Wrecksによると帯は赤との事。
それに、この機体が100%山口中尉の乗機だったかは定かではありませんが、悶々としていても仕方がないので胴体に赤帯、尾翼に横帯なしのV-110で塗りました。


– ジャングルの中で発見されたV-110 –

自爆決行と聞いていたので、意外にも綺麗な零戦の姿に驚いた。
尤も、坂井さんの著書の中にも爆発や煙のようなものは見えなかった事が記されているので、そういう意味からもこの機体が山口中尉の乗機であった可能性は高いのではないだろうか?

こうやって見てみるとモノクロ写真とはいえ、帯は赤に見えてくるから不思議だ。
垂直尾翼の帯は見当たらない。
尾翼の横帯の意味って何なんでしょうね?
胴体の帯は小隊長の証らしい事を海外のサイトで読みましたが、本当のところはどうなのかを私は知りません。


– この日の編成表。 山口中尉の欄に自爆とあるのが悲しい –

5月17日のこの日、ポートモレスビー攻撃の為に出撃した零戦は、中島正少佐以下18機だった。
西沢広義さんや羽藤一志さんの名前も見える。
更にこの表の下の方には、太田敏夫さん、笹井醇一さん、そして坂井三郎さんの名前もある。

羽藤さんの欄には被弾2とあり、山口中尉の下の欄(伊藤さんでしょうか?)には自爆とある。
山口中尉を守る為に被弾し、自爆したのかは定かではありませんが、いずれにせよこの日の戦闘で二人の日本人がこの地でなくなったのは事実なのだ。