仕込み再開

昨日、一昨日と実家に帰ってた。
3連休もあっという間。
家にいてもする事が無いので、父親の車を勝手に乗り回して近くの海まで行ったりしてました。
久々の運転なうえに(パーキングブレーキの解除の方法でもたついたのはナイショ)左ハンドルなのでかなり緊張しましたが、良い気分転換になりましたとさ┐(゚~゚)┌

さて、苦手な仕込みの続きですよ。

坂井三郎さんと言えばV-103の零戦ですよね。
今回はこれを塗りました。


– MITSUBUSHIの表記に軽い眩暈。パチモン共和国製なのだろうか?-

V-103と言えば8月7日に坂井さんが乗っていたとされる機体ですが、その前、つまりインドネシア等で乗っていた零戦の機体番号は何だったのか分からないんですよね。
私が調べた限りでは”AIRFIX”と言うプラモデル?の箱絵に描かれた”青帯、白文字に赤い縁取りのV-103”と、タミヤ模型さんのプラモデルの箱に描かれたイラストのものがインドネシア(バリ島)で坂井さんが乗ってた機体らしいのです。
あとは海外のサイトで見つけた数枚のイラストのみ。
※タミヤ模型さんの説明によればこの”青帯、白文字に赤い縁取りのV-103”が、台南航空隊所属 坂井三郎 一飛曹 搭乗機 (昭和17年2月/バリ島デンパサル基地)なのだそうです。


– タミヤ 1/48 傑作機シリーズ No.016と、海外のサイトで見つけたV-103のイラスト –

上のAIRFIXさんのは、MITSUBUSHIなんて書いてあるので信頼度は低いわけですが、天下のタミヤ模型さんの方は信用できるんでないのん?と言うわけで小躍りしたのも束の間、実はその後も他の調べ物をしていて気になる記載がチラホラと・・・(´д`)

と言うのは「意外とタミヤ模型はいい加減だ!」と言う書き込みを散見いたしまして・・・
いや、これは何もタミヤ模型さんに限った事ではないようで、専門書の類などの中にも不正確なものもあるようで・・・
ただですね・・・やっぱり敗戦の影響からだと思いますが、いかんせん当時の書類や写真などの記録が少ないのである意味仕方が無いのかもしれません。
で、悶々としてるのもなんなので、私が勝手にタミヤ説を採用して塗ったのがこちら。


– グレーっぽくならないように、ちょっと明るめにしたデンパサル基地時代のV-103 –

ソロモン時代にもV-103が出てくるので、ちょっと区別する意味で”白っぽい”感じにあえてしています。
機体番号の色が違うわけですが、パッと見の印象も変えたかったので。
星の数なんかも諸説あるし、そもそも星なんか無かったという意見もあったりで、もう本当にカオス状態なんですよ(;´Д`)

で、さらに私を混乱させるのが数少ない当時の写真&現代に描かれたイラストなんです。
つまり、私が知りえる情報の全てが逆に私を混乱させると言う困った展開。
それがコレだ~1、2、3!


– 中国大陸で鹵獲されたと言われる台南空の零戦のイラスト –

この頃の台南空の機体ナンバーが”白文字に赤フチ”と言う事がわかるイラストです。
が、この鹵獲された零戦の写真を見てみると・・・


– 鹵獲されたV-172 –

いかなる色彩感覚を持ってしても、この写真の機体番号は”白文字に赤フチ”には見えない。
では上のイラストを書いた人は、一体何を見て”白文字に赤フチ”で機体番号を書いたのだろうか?

しらんがな(´・ω・`)

それに”白文字に赤フチ”の機体番号の写真を私はネットで発見する事が出来なかったんですよね。
考証とかされてる方は所蔵されている書籍や資料の中に”白文字に赤フチ”の写真を見ることが出来るのかもしれませんが、残念ながらネットにはイラストはあっても当時の写真はないんです。
まぁ、と言いましてもニワカな私が数時間探しただけですので、あとでもう一回探してみたら出てきたりして( ゚∀゚)

おまけにソロモン時代のV-103は黒文字なんですよね。
一体誰がいつどこで塗り替えたのか?

で、ここから推理というか、納得する為に勝手な妄想をしてみると・・・
大空のサムライを読むと、バリ島を出て坂井さん達はオンボロ貨物船小牧丸に乗って一路ラバウルに向かいます。
今まで使っていた零戦は内地帰還組みに譲り渡したそうです。
※内地帰還組みがこれに乗って日本へ向かったのかまでは書かれていませんので、もしかしたらバリ島の基地に置いったのかもしれません。
後日、坂井さん達は、特設空母春日丸に乗ってやって来た”新しい零戦”を手に入れたとあります。
これが新造の零戦なのか、それともバリ島時代の零戦を修理またはオーバーホールした後のものかは定かではありません。
いずれにせよ、このタイミングで再塗装及びマーキングを変えた可能性があると思われます。


– 素の色。ビデオ製作時に”色味”を変える事を考慮してこの色に決めた。-

航空自衛隊などもIRAN時に再塗装される場合もあるようですし、転属に伴いマーキングを変える場合もあるそうですから・・・
バリ島時代よりも激戦が予想されるソロモンに向けて、いわゆるロービジ化したのではないだろうか・・・なんて妄想をしてみたり。

ふぅ~(´。`)

こんな事なら誰かが塗ったskinを使えば楽でよいのでしょうが、私もいつまでビデオ作りを続けるかわかりませんので、ある程度は自分が納得したものを使いたい心境だったり。


– ブ~ン♪ 平和な空が一番・・・と思いきや遠くには砲撃による水柱が –

ところで地上勤務、いわゆる基地搭乗員に愛機というものは存在しなかったそうです。
これは坂井さんご本人も生前そのように仰っておられました。
ただし”よく乗った”という機体はあったそうで、坂井さんもV-103以外にV-104、V-107、V-128、V-138、V-172などに乗った事があるらしいですが、その中でも特にV-103とV-128にはよく乗られたらしいです。

”信頼のおける機体”と言う意味からすれば、これらを”愛機”と表現するのは自然な事のように思えます。

次回はソロモン時代の坂井さんの愛機の謎に迫りたいと思います。

    • お酒デカール
    • 2011年 7月 13日

    はじめまして。

    小生、今、プラモデルで台南空の零戦二一型を製作しているところでありまして、台南空の機体マーキングについて検索していましたところ貴HPに出会う事が出来ました(*^_^*)

    CGですよね・・・ペコリ・・・凄い。。。

    この写真の中国大陸に不時着、捕獲された台南空の機体の尾翼呼称番号「V-172」は、暗色でリタッチされてしまったものと言われているようです。

    一説によると、アクタン島で米軍に捕獲、その後徹底的にテストされた古賀機よりも前に捕獲されてしまった零戦ではないかと言われてもいるようです。

    さて「台南空の尾翼呼称番号・・・白文字赤縁」についてですが・・・

    バリ島デンパサル、昭和17年3月頃までの台南空の尾翼呼称番号が「白文字で赤縁付き」であった実機写真、小生の持つ模型誌には掲載されていて、今そのページを見ながらコメントを記述させていただきます。

    有田義助二飛曹を、零戦二一型(V-141)の機体胴体~尾翼付近で撮影したスナップ写真があります。

    ①胴体の斜め帯→白帯で細い赤縁つき(青帯でない)。
    ②胴体の斜め帯の一部に「報国第439号(大六大林組号):黒文字」と大きく描かれており、大林組からの寄付である機体だということがわかります。
    ③尾翼には小隊長機であることを表す横一本の白帯→(上のタミヤの絵の尾翼V103の文字上の青帯の部分が、白帯)
    ④尾翼呼称番号「V-141」→白文字に細い赤縁(タミヤの絵のとおりの文字)。

    17年3月までの台南空の零戦を総合的に検討すると(小生の推測ですが)、斜め帯は青(多少水色ががっている?)、尾翼の小隊長帯は白、機体呼称番号「V-103」などは細い赤縁つき白文字になのではないのか?と思うところです・・・が、事実は一体どうなんだろう??と想像が尽きないのも台南空の魅力でもありますよね。

    • お酒デカール さんはじめまして。
      このような場末のサイトへようこそ。
      大変貴重なお話を聞かせてくださいましてありがとうございます。

      >尾翼呼称番号「V-172」は、暗色でリタッチ

      なるほど、これは鹵獲後にリタッチされてしまったものだったのですね。
      写真を見つけた時にも感じたのですが、言われてみれば書体も手書きっぽく見えますものね。
      ”白文字に細い赤縁”の写真が実在すると言う事がわかっただけでも私にとっては収穫です。
      わざわざお教えくださいましてありがとうございます。

      >事実は一体どうなんだろう??と想像が尽きないのも台南空の魅力でもありますよね。

      仰るとおりですね。

      謎めいているからこその魅力という事もありますものね。

      検索されてここへ辿り着かれたようですが、逆に私の方が教えて頂いて恐縮です。
      私はあまり詳しくないもので・・・お役に立てなかったとは思いますが、またお暇な時にでもお立ち寄りください。

      それと、現在、8月7日の坂井さんの事を描いたビデオを製作しています。
      PCゲーム”IL-2 Sturmovik 1946”と言うものを使って製作したものです。
      なので、大したものではありませんが、上記skinもその為にリペイントしたものです。
      なので、完成した暁にはご覧になって頂ければ幸いです。

      あまり大したものではありませんが・・・

      コメントありがとうございました。

  1. トラックバックはまだありません。

コメントを残す