2010年 5月 11日 の記事

試練 其ノ一

IL-2に限らず、FS系の動画を作っていて最初に訪れる試練は機体探しだったりする。
MSFSの動画の場合は、これが原因でお蔵入りする事が殆どだ。

IL-2の場合はあらかじめ用意された機体を使う事が前提となる為、機体探しの手間は省ける。
ただし、最近ではMODの充実により、デフォルトでは存在しなかった機体なんかもあったりして選択の幅が広がったのは嬉しいけれど、今までは無かった機体探しと言う苦労が増えた。

とりあえず探してみて無ければ諦めもつくが、IL-2の場合は機体があるのにリペイントが無い場合が殆どで、ある意味目の前にニンジンをぶら下げられた状態になる。
なぜならG-MAXに代表される3Dツールを使いこなすのはかなり大変なので機体を一から作ることは難しいけれど、Photoshopに代表されるようなグラフィックツールならちょっとは出来そうだからだ。

そうは言っても、”道具を使える”=”上手に塗れる”とは限らないのが悲しいところ。

だが”捨てる神あれば拾う神あり”とはよく言ったモンで、IL-2の場合だとTEMPLATEと言うのが存在する。
平たく言うとリペイントの雛形だ。
MSFSで言うところのペイントキットみたいなもんだろうか。

今回は気に入ったTEMPLATEが無かったので、既存のSkinに追加する事で対処する。
これを世の中では手抜きと言う(´д`)

 

こうやって見ると「すげーw」と言う声が聞こえてきそうですが、95%以上はこのりぺを公開してくださったリペインターの方のおかげです。
で、私は何をしたかと言うと・・・垂直尾翼の機体番号と、胴体に白いラインを入れました。

「そんだけかよw」と言う声が聞こえそうですが、そんだけです┐(゚~゚)┌

だから5%。

まるで消費税並みの作業だ。

でも、よく見ていただくと白いラインなんかにも汚しが加えられていたり、機体番号も所々剥げていたりして、リアルさアップなのであった。
こういう作業をウェザリングと言うのだそうな。

余談ですが、私は兵器に関してあまりキレイな状態は好きじゃない。
特に零戦を代表とする大戦機などはむしろ汚い方が好きだ。

想像してみて欲しい。

マトモな設備も無い南の島の基地に配備され、毎日激しい空戦を戦っている戦闘機が、まるでIRAN明けのように綺麗な訳が無いではないか。
塗装は赤道付近の灼熱の太陽に焼かれ、激しいスコールに曝され、連日の空戦で翼はたわみ、その為に傷み剥がれている筈だ。

と、熱く語ってみましたが、知り合いからの受け売りでした(゚Д゚)ハァ?
でも、この事を聞いた時に「なるほど」と思ったのは本当です。

こんな感じで苦手なリペイント作業に苦しむ日々。
撮影は遅々として進まない。